【自撮りライティング研究】おうちスタジオで再発見!LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のボケの魔法

ほんとに久しぶりになっちゃった、おうちフォトスタジオでのセルフポートレート(自撮り)撮影。

連休の終わりが近づいてきてちょっと慌ただしくなったけど、ふと思い立ってカメラを手に取ってみました。

今回は、ずっとお気に入りなのにちゃんと向き合ってこなかったあのレンズ「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2」のボケ表現を、改めておうちスタジオで“研究”してみたのよ。

目次

LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2のボケ、今さらだけど本気で見直してみた

きっかけは、5回目のおうちスタジオ外ロケで撮った写真。

LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 F5.0で撮影
F5.0で撮ると背景までしっかり描写されて“硬め”の印象に
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 F1.2で撮影
F1.2開放で撮ると背景がとろけて柔らかい雰囲気に

この日はちょっと気が抜けてたのか、せっかくの大口径レンズなのにF5.0まで絞って撮ってたのよね。

もちろんそれはそれでカッチリ写ってて悪くないんだけど、後から見返してみたら…

F1.2開放で撮ってた写真が、なんとも言えない“空気感”というか、やわらかさがあって。
手前のMacBook Proがふんわりボケてて、奥のライトもきれいに溶け込んでる。
服の質感まで、なんとなく柔らかく見える気がするのよね。

F5.0の方は下からの補助ライトが入ってなかったっていうのもあるんだけど、それにしても、F1.2の描写力、ほんとスゴイわって思っちゃった。

おうちスタジオで“ボケ”を引き出す工夫〜狭い空間でも諦めない!

大口径レンズといえば、やっぱり背景をふんわりぼかして主役を引き立てるのが醍醐味よね。

でも現実問題として、おうちスタジオみたいな狭いスペースでは、背景との距離をとるのが難しいのよ…。

「じゃあどうする?」って自問したときにふと思いついたのが、“奥行きのある小道具”と一緒に撮ればいいじゃんって発想。
つまり、ボケを“背景”ではなく“前後の立体感”として使うという方向にシフトしてみたの。

奥行きアイテム代表=電子ピアノ(YAMAHA CP4 STAGE)を投入!

今回活躍してくれたのが、YAMAHAのステージピアノ『CP4 STAGE』。

88鍵ある長〜いキーボードをうまく使えば、手前から奥への“ボケのグラデーション”が作れるんじゃないかと思ったの。

でも問題は構図。普通に座って弾く位置だとカメラに入りきらないし、距離も取れない。
そこで、見た目のバランス優先で“撮影用ポジション”をつくって、鍵盤と顔が自然に画面におさまるように調整したのよ。

光の工夫は必須!LED定常光とオパライトの合わせ技

ピアノがある関係で、いつもの“床置きの下からライティング”が封じられちゃって。
アラカンのセルフポートレートにとって、下からの光ってかなり大事なのに…(笑)

とはいえ、大きなソフトボックスを鍵盤前に置くスペースなんて、ウチのスタジオにはないのよね。
そこで久々の登場となったのが、VILTROX VL-200Tっていう薄型のLEDビデオライト。

実はこれ、買った当初は自分でも用途を忘れてたくらいで(笑)、でも今回はバッチリ活躍してくれたの。

VILTROX VL-200T 発光面
LEDライトの薄型構造で狭いスタジオでも設置しやすい
VILTROX VL-200T 背面パネル
調光・色温度調整が可能な操作パネル付き

オートポール+アームで電子ピアノのすぐ前に吊るして、下から柔らかく光を当ててくれるようにセット。
AC電源で使えるし、軽いし薄いし、スタジオ狭民にはありがたい存在だったわ。

撮影セッティングの全貌〜狭くても“なんとかなる”を証明した回

上からはオパライト、下からはLED定常光。見た目ほどゴツくないのに、しっかり“光で包む”感が出せたのは収穫だったかも。
オパライトは55cmサイズでグリッド付き。以前1回だけ使って出番がなかったんだけど、今回ついに本格投入!

グリッドとディフューザーをつけるとオパライトの特性が薄れる…っていう意見もあるけど、
実際の自撮りでは“やりすぎないコントロール”の方がありがたかったりするのよ。

あと地味によかったのが、MacBook Proをピアノの譜面台に置けたこと!
Photo Directorでの事後レタッチも考慮して、撮影段階での光の入り方をしっかりチェックできたのは助かったわ。

…こういう“偶然のジャストフィット”って、ちょっとテンション上がるのよね。

CP4 STAGEとライトのセッティング全景(カメラ側から見たところ)
LEDライトとオパライトの配置がわかる引きの構図
CP4 STAGEとライトのセッティング全景(モデルさん側から見たところ)
モデル目線で見たときのライティングセットアップ
CP4 STAGEとライトのセッティング近景
LEDライトがピアノ前に絶妙に配置されている様子。Macbook proも譜面台にスッキリ収まっちゃった!

LEICA DG NOCTICRONの“本気”を見る:開放からF7.1まで絞りテスト!

せっかくなので、F1.2〜F7.1までの開放から絞った状態まで、一気に撮り比べてみました。
…というのも、使ってるGODOX MS200Vのストロボがフル発光でもF7.1が限界で(笑)、そこまでが今回の比較対象というわけ。

F1.2は言わずもがな、ふんわりとしたボケと柔らかい描写が魅力。

F3.5くらいからピントが合う範囲が一気に広がって、F7.1では全体がかなりシャープな印象になるけど、
そのぶん背景も自己主張しがちで、主役を目立たせるにはちょっと工夫が必要そう。

面白いのが、ピント面(顔)そのものは、F値を変えても解像感の差はそれほど大きくないの。
なのに背景のボケ方の違いで“写りの印象”がガラッと変わるのがこのレンズの奥深さかも。

F1.2での撮影がやっぱり一番“らしさ”が出てる気がするわ。

ということで、F1.2で撮った他の写真も載せときますね。
他にもギャラリーに載せるのでよかったらご覧くださいませ。
何れの写真も(トーゼン)F1.2で撮ってます。

LEICA DG NOCTICRON F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その1
F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その1
LEICA DG NOCTICRON F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その2
F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その2
LEICA DG NOCTICRON F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その3
F1.2開放での柔らかく幻想的な自撮り作例その3

なお、上の写真の例1と例2は下からライトにGODOX AD100PRO+NEEWER 22″/55cm 八角形ソフトボックス を使ってます。

ストロボセッティング全景(カメラ側から見たところ)
ストロボセッティング全景(カメラ側から見たところ)
ストロボセッティング全景(モデルさん側から見たところ)
ストロボセッティング全景(モデルさん側から見たところ)

まとめ:やっぱり“開放”は裏切らない、大口径レンズの魔力

久しぶりのおうちスタジオで、LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2の“ボケ”に真正面から向き合ってみた今回。
過去にもレビューらしき記事は書いたんだけど、ボケへの期待が別の用途だったりしたので、今回はちょっと正統派なレビューができたと思ってるわ。

狭い空間でも奥行きを感じさせる小道具や光の工夫を取り入れることで、絞り開放の魅力を最大限に引き出せることを実感しました。

もちろん、まだまだ粗削りな部分はあるけれど、テザー撮影+自撮りの面白さや、Photo Directorなどの生成AIツールで仕上げる楽しさもあって、この“試行錯誤の過程”そのものがすでにちょっとした作品づくりだなあって思えてきたのよね。

ということで、今回のまとめ:

✔︎ 狭い空間でもボケ表現は工夫しだいで活かせる
✔︎ LED+オパライトの光で、自撮りライティングの幅が広がる
✔︎ レンズの魅力を引き出すには、“ちゃんと使う”って大事(笑)

また気まぐれに、いろいろ試していきますね。

なつき。

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