ある程度写真撮影をした経験のあるお方なら、誰しもが経験あると思うんだけど、白ってそれらしく写真に撮るのが難しいのよね。反対の黒も同じ。
フィルム写真世代(でも一応カラーよ(笑))のアラカンNaとしては、「真っ白にしたい部分をスポット測光してプラス1~1.5段露出補正」っていうのが染みついてるのよね。
でも、そうやって決めた露出でも、露出はあくまで撮ろうとしてる画面全体なので、なかなか都合よく行かないの。
そこで、画面内の撮りたいパーツごとに明るさを調整して撮ればうまくいくんじゃないかしら、って思って始めたのがフラッシュを3つ使ったアラカン向け自撮りライティングです。
ポートレートの適正露出って
ポートレート撮影の時の一般的な露出の決め方も、白を白く撮る時と似たような感じで、お顔の頬あたりをスポット測光してプラス1段ぐらいするのよね。
何故プラス1段オーバー目にするかっていうのは、お肌を明るくしてキレイに見せるため(てゆーか、意図的に白飛びさせてお肌の都合の悪いところをごまかすって感じ)っていうのがほぼセオリー。アラカンの自撮りでも適用可能なセオリーよね。
フラッシュを使う時はフラッシュフラッシュメーターがあれば似たような方法で決めるんだけど、今のやり方は、iso、f値、シャッター速度はほぼ固定で、撮った結果を見て、お肌が程よい状態に写るように、フラッシュ光の強度を調整して露出を決めてるの。
露出をオーバー目にするっていう意味では適正化の方向はおんなじね。
毎回成り行きで決めてるので、定量的なデータは取ってないんだけど、撮影場所自体が決まった室内固定(いつも同じおうちフォトスタジオ)のセルフポートレートで、ライティングもだいたいこんなもんかしらね、っていうのはわかってるから、そんなに不都合はないのよ。
いつの間にか強めのライティングに
今は折り畳みビューティディッシュをモデル(Na)さんの斜め上から、80cm×80cm角形バンクライトを床に直おきで斜め下から当てる、いわゆるクラムシェルっぽいライティングばっかりよ。
クラムシェルだと、一般的には上側フラッシュをちょっと強めにするんけど、Naの場合、上側は下側に比べて”気持ち”強め程度の差しか無くって、上下でほぼおんなじくらいの強度にしてるの。
なぜって?
それはモデル(Na)さんがアラカンだから(笑)。
加齢で重力に抗うチカラが低下していろいろ下がって来てるので(タルミってやつね)下からのライトって結構(超)重要なの。
これ(下からライト)がまたイイ感じでいろいろ隠してくれるのよねー。
でも調子にのって下からのフラッシュが強すぎると不自然になるので、上下おんなじぐらいが限度ってのが今までの経験則でわかってるところね。
って、まあ、こんな感じでいつも(自分にとって)都合がいいようにフラッシュの強度を決めて撮ってるので、やっぱり全般的にどーしてもちょっと強めのライティングになっちゃってたのね。
白トビが。。。
ある日、いつもの感じでライトをセットしてお試し撮影。
いつも大体おんなじ設定なので、ほぼ前回の設定のまま撮ってみたら、あらまあ、盛大に白トビが。。
お洋服の薄いストライプなんて消え去って、単なる白いブラウスになっちゃってるし。実際は薄ーいピンクの光沢のストライプのナラカミーチェ様のブラウスなんだけど。。。
上下白っぽいお洋服だったので、なおさら白トビしやすいってのはあったんだけど、お顔にとっては別に良いんだけど(笑)お洋服はちょっと白飛びしすぎだわ。
できれば同じ白でも”質感のある”白にしたいわよね。
かと言って、光量を下げたり、f値を大きくしたりするとお肌の問題点が露わになっちゃうので、それも避けたいのよ。
3灯でライティング
お顔(というか首から上ぐらい)は明るく、お洋服は質感を損なわない程度の明るさで、ってなると服装によってはお顔と服装とで、必要な光量の差がかなりつく場合があるってことよね。
そこで思いついたのが、お顔と体それぞれ個別にフラッシュを当てればいいんじゃない?ってこと。
そうすれば、お顔とお体、それぞれに適正な光量を当てれば済むじゃん、って思ったわけ。
でも、お顔用に2つ、お体用に1つというように割り当てるとしても、それぞれにディフューザーを付けるので結構拡散して(光が)かぶるのよね。
だから、指向性があってそれなりにソフトな光で照射範囲が小さいもの、って思って買ったのが、NEEWER 22″/55cm 八角形ソフトボックスっていう、小型ディフューザーよ。
傘のような構造で組み立ては超簡単。傘構造の割にはちゃんと中心にフラッシュを通す穴が開いていて、ボーエンズマウントになってるの。
グリッド、ディフューザーとケースがついて、アタシが買ったときはそのお値段8999円のさらに10%引きだったわ。微妙っちゃ微妙な価格設定ね。
いろいろ調べてみたんだけど、価格的には相場かしらね。ボーエンズマウント穴のない本当の傘のタイプだともっとお安いのもあったんだけど、傘タイプってアングルが限定されちゃうのでパスしてたら、適当なのがこれしかなかったの。
今となってはこれでよかったと思ってるけどね。
で、この八角形の小型ディフューザーにグリッドを付けて、お顔の斜め下からの専用ライトにすれば、グリッドで指向性が結構あるので、お体ライトにかぶらなくなっていいんじゃないかって思ったのよ。
フラッシュの配置はこんな感じにしてみました。
- A お顔斜め上から用のビューティーデッシュ+ GODOX MS200-V AutoPole(図の青いやつ)で配置
- B お体用の80×80角型ディフューザー + GODOX TT600 床直置き
- C お顔斜め下から用の50cmオクタゴンディフューザー+グリッド + GODOX AD100Pro AutoPoleで配置
それで撮ってみたのがコレ。
Na的には、もうちょっとお顔を明るくしても良かったんだけど、ま、こんなもんかなって感じね。
予想以上にうまくいって妙にうれしそうなニマニマ顔になってるわ(恥しっ)。
しかも、Naのちっちゃなお目めにキャッチライトが3つも入ってキラキラね。ウフフっ。
あれっ? やっぱり2灯でよくね?
3灯のライティングが目論見通りに行ったので、お召し替えしてもう1回、、、、
ん、なんか、1つ光ってない?
どうやらお召し替えの最中にお体用ライトのTT600がスリープしちゃったようで、光ってなかったみたい。
でもそんなにひどくないわよね?
。。。。ということは、下からライトはお顔だけ照らすようにして、上からライトをちょっと強めにして、おこぼれの分でお体を照らすようにしたらうまくいくかも。
ちょっとやってみました。
という感じで2灯でもなんとかなる場合があるってことがわかりました。
でも、これってお洋服の色合いにもよるわよね。
今回お召し替え後は、たまたまちょっとベージュっぽくなったし、スカートは黒になったしで、白飛びしやすさって意味では前半のお洋服よりはましだわね。
あーん、なんか難しいわねぇー。
ライティングって奥深いわぁ~。いい勉強になりました。
というわけで、ギャラリーには3灯と2灯の写真が1枚づつ載っけてるってわけよ。興味ありましたらご覧ください。
なつき。
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